令和3年3月25日(木)富山市薬剤師会学術講演会のご報告・資料掲載について

令和3年3月25日(木)、富山電気ビルにて富山県立中央病院リウマチ科・和漢診療科部長藤永洋先生より
『関節リウマチ治療の最前線と服薬指導のポイント』
と題してご講演いただきました。

 今回の研修会では、関節リウマチの病態及び治療ガイドライン、治療薬の特徴についてご教授いただきました。
 関節リウマチという疾患は、遺伝的素因に環境因子が加わって起こり、この環境因子が大きく影響していると言われています。また、発症早期の関節破壊の進行が速いため早期治療が重要となってきます。
 治療薬は、既存薬から近年発売されたJAK阻害薬、生物学的製剤までの作用機序や起こりやすい副作用、処方意図などを解説していただきました。メトトレキサートの副作用軽減のために葉酸5mgを週1回投与する方法のほかに少量の葉酸を連日投与する投与方法もあり、後者は欧米でよく使用されているそうです。治療薬の中には、効果が現れるまでに1~2ヶ月を要するものがあり、治療を継続していくためには薬剤師の服薬指導や服薬後のフォローの大切さを改めて痛感しました。

藤永先生、本当にありがとうございました。

今後も楽しく、役立つ研修会を開催させていただきたいと思いますので、多くの皆様のご参加をまたお待ちしております。

資料はこちらから