9月12日(日)960名分のワクチン調整に協力しました

本日もワクチン接種を待ち望む960名の市民の方々に
安心して接種してもらうために真心こめて薬液調製してきました!

「コロナワクチン調製に対する薬剤師のこだわり」

★その1.コロナワクチンはとってもデリケート!

今回のワクチンは衝撃に弱く鮮度管理もとってもシビア。
薬液の入った小瓶から注射器にワクチンを詰めるときも
細心の注意を払います。
例えば、薬液瓶から注射器で吸い取るとき。
ひとつの薬液瓶から6本の注射器を調整しますが、
密閉された容器からどんどん薬液を吸い取っていくと、
容器内が陰圧になり、ワクチンが圧力で壊れる恐れがあります。
それを防ぐために最初に吸い取る薬液分の
空気を注入してから薬液を吸い取ります。
しかし、注入する空気を薬液中でプクプクしてしまうと、
泡の衝撃でワクチンが壊れてしまう恐れがあるため
注意して空気を入れていきます。
また通常は注射器内に入った余計な空気を抜くときには
指でピンピンはじいて空気を抜きますが、
この衝撃でもワクチンが壊れてしまうので時間はかかりますが、
鍵盤をを弾くように優しく注射器から空気を取り除きます。
そしてファイザー社製のワクチンは鮮度が命。
解凍したら、2時間以内に調整し、6時間以内に使わなければいけません。
会場への市民の方々の入り具合を確認しながら、
タイミングを合わせてワクチンを調整します。

★その2.チェック、チェック、ダブルチェック!!

ワクチンはもともと健康な人に打つことが多いもの。
病気を予防するために接種するのに、調製間違いで健康を害することはもってのほか!
だから私たちは、手間と時間をかけてでも
各工程で他の薬剤師がダブルチェックを行います。
我々薬剤師は接種会場では市民の方々と顔を合わせることはありませんが、
一人一人の安心した表情を思い浮かべながら気持ちを込めてワクチン調整に励んでいます。
必要としている方々に少しでも早くワクチンが届きますように!!
そしてワクチン調整のため富山市以外の薬剤師も
協力してくれたことに感謝します。