令和4年2月24日(木)富山市薬剤師会学術講演会のご報告

「炎症性腸疾患の病態と治療」と題しまして、富山県立中央病院消化器内科部長松田耕一郎先生にハイブリッド方式にてご講演いただきました。5-ASAから新規薬剤まで、また薬局で指導すべきこと・もれやすい副作用の確認についてまで、専門性の高い内容でありながらも大変わかりやすく教えていただきました。
下記は参加した実務実習生の感想です。
最新の授業を受けている実習生さんがさらに知識を吸収しておられ、もっと私もがんばらなければと思いました。                              研修広報委員長 西部 

令和4年2月25日に行われた、松田耕一郎先生による炎症性腸疾患についての講演に参加させていただきました。講演では、5-ASA製剤の不耐、経口ステロイド製剤の注意点、AZA(アザチオプリン) とNUDT1S、新規薬剤の特性についてご説明頂きました。

実務実習生という立場で講演を聞かせていただきましたが、学校の授業では聞いたことのないような現場の症例を見ることができ、とても刺激になりました。特に新規薬剤の、ヒト化抗ヒトα4β7インテグリンモノクローナル抗体のエンタイビオと、ヒト型抗ヒトIL-12/23モノクローナル抗体のステラーラについての症例報告についてとても興味深く拝聴させていただきました。それぞれ新規の生物製剤であり、これまでの生物製剤よりも薬剤の継続性が上昇していることや、がんの既往歴があったり肝移植を受けたりした患者でも使うことができるというところで大きな利点があるようです。エンタイビオとステラーラは同じ生物製剤ではあるものの、エンタイビオは腸への選択性が高く比較的緩徐に効き、半年ほどかけてようやく症状が良くなってくる一方で、ステラーラは全身に作用を示し、投与開始後4週間ほどで症状の改善がみられるなど、大きな違いがみられることが分かりました。5-ASA不耐の炎症性腸疾患やステロイド治療の問題点がみられる中、様々な薬物治療などの治療方法が開拓されていることがよく分かりました。

参加させていただきありがとうございました。           富山大学実習生 筒井 雄太