令和4年5月29日(日)公益社団法人富山市薬剤師会市民公開講座「おとなのオムツの正しい選び方・使い方」のご報告

新型コロナ流行により、延期となっておりました「おとなのオムツの正しい選び方・使い方」についてハイブリッド方式で開催させていただきました。

実物を触ってもらったり先生の実演もあったりという講演会でしたので、会場でも開催することができ、またこの2年の間に薬剤師会のWEB技術向上により(ほんの少しですが)WEB参加の方にもなんとかうまくお届けできたのではないかと思っております。

以下は薬剤師を目指している実習生の報告です。学んだことをすぐに活かして患者様のお役にたっていました。とてもためになる研修会で、実習生も素晴らしいです。   研修広報委員 西部貢三子

これまで大人用紙おむつについて、学んだことはなかったのでとても興味深いお話しばかりでした。女性と男性では尿道の位置が違うため、尿専用パッドにも男性用では左右にポケットがついているという形状の違いがあることを知りました。着用する際も、女性はパッドを山折りに、男性は谷折りにすることで、より漏れにくくすることができることを知りました。体の状態や目的に合わせて選べるよう、下着のように目立たず、動きやすい薄いタイプから、トイレに間に合わなくても長時間の対応が可能なものまで種類が豊富なため、正しく選べるよう種類を把握しておくことも必要だと感じました。

紙おむつを使用するにあたり、着用する本人が快適に過ごせるだけでなく、介護する方の負担を減らす必要もあると思いました。アウター(外側のパンツやおむつ)と併用してインナー(内側のパッド)を使用することで交換回数の軽減や尿漏れ防止の強化につながります。また、介護をされる方は、本人が抵抗なく使用するために、紙おむつではなく、紙パンツと呼ぶといった気遣いも大切だと知りました。

後日、紙パンツの使用を検討されている患者さんの服薬指導をさせていただいた際、今回学んだ知識をもとにお話しができました。かかりつけ薬局・薬剤師として、患者さんのQOL向上を目指すにはおむつの知識は必須であると思いました。

オムツを正しく選び・使うことは、尿漏れの対策ができ、外出や歩く機会が多くなるためフレイル予防・健康寿命の延伸につながるので、大変参考になりました。

参加させていただきありがとうございました。

                                 富山大学実習生 西村望夢