「ゲートキーパー養成講座」参加報告

 最初に富山市保健所保健予防課の方から富山市の自殺予防対策とゲートキーパーについて説明していただきました。自殺に至った要因は様々な社会的な問題が複合的に絡み合っているため自殺防止には包括的な支援が必要で、その一部としてゲートキーパー養成があり、悩みに気づき、傾聴し、専門家を紹介して見守ることのできる人材を育成しています。

 次に富山市立富山市民病院精神科の長谷川雄介先生に、「メンタルヘルスの基礎知識~自殺予防に関して薬剤師に伝えたいこと」についてお話していただきました。市販薬の過量服用対策として、睡眠薬を連用している人などに対してリーフレットの配布や説明、受診勧奨を行う事例が紹介されました。自殺未遂後健康的に暮らしている症例の紹介もあり、自殺企図を止めることが大切だと学びました。食欲・睡眠が少ない、表情が乏しいなどの調子が悪そうな様子に気づいて傾聴し、疑義照会や医療機関の紹介などによって次につなげ、継続的な見守りを行うことで自殺予防に貢献できると学びました。

 最後に内閣府のゲートキーパー養成研修用DVDの薬剤師編を視聴し、良い薬剤師の対応についてロールプレイを行いました。「気づき」「傾聴」「つなぎ」「見守り」を実践するために必要な患者様を安心させる話し方や態度を学ぶことができました。今後の患者対応や日々の生活の中でこれらのことを実践し、相手を尊重した対話をしていきたいと考えます。

フロンティア薬局西長江店実習生 三宅亜実