【報告】『 更年期以降の女性の健康向上~社会保障制度の持続可能性への貢献~ 』

令和8年3月19日(木) 上記研修会を開催しましたのでご報告します。

 日本の人口減少と高齢化は、将来、お金を出しても介護してもらえないという可能性を示唆しています。更年期以降女性ホルモンのない50年、骨粗しょう症、動脈硬化、関節疾患、筋力低下、尿疾患など遅れて現れてくる疾患がたくさんあります。最後まで自分の足で立って暮らしていくためには、健康への投資が不可欠です。女性は男性に比べ平均寿命が長い一方で、自立した生活が困難な「要介護期間」も長い傾向にあります。閉経後の50年を見据えた「健康投資」を促進することで、持続可能な社会保障制度を構築するための鍵になります。

ホルモン補充療法(HRT)の効果

自律神経は、男性は交感神経優位、女性は副交感神経優位ですが、更年期によって女性ホルモンが減ると交感神経優位になって、汗をかきやすく動悸も起こりやすくなります。またコレステロールはエストロゲンの材料なので、閉経後はコレステロールが使われなくなりLDLが上昇します。HRTによって女性ホルモンの補充をすることにより、ホルモンの急激な低下による「からまわり」を止め、症状を軽減させます。経皮エストロゲン製剤(貼付薬、ジェル剤)、天然型黄体ホルモン製剤(エフメノ)を使用することにより、乳がん等のリスクを上昇させません。

より早く(閉経後5年以内)HRTを開始することによって、明らかに死亡率は下がります。更年期の症状がなくても未来への投資として行うことで、最後まで自立して生きることができます! well-beingのための水先案内人として、薬局でも声掛けをしていきたいと思います。