令和3年11月25日(木)富山市薬剤師会学術講演会のご報告

ZOOMと新会館研修室のハイブリッドにて
金沢医科大学氷見市民病院 整形外科 臨床教授  横山 光輝 先生より
『更年期と 手の疾患 ~意外な2つの関係性~ 』と題して、
へパーデン結節・ブシャール結節・腱鞘炎・手根管症候群・母指CM症など更年期に多い手指の疾患について詳しくご講演いただきました。

これらの疾患はエストロゲンが関与しているため、妊娠・授乳期にも同じような症状が見られる場合もあるそうです。
「指が動きにくくなって、針仕事がしにくい」「指の関節が腫れて痛い」など違和感を感じて受診してもレントゲンで明らかな変化が見られず、「加齢のため」や「指の使いすぎ」と診断されることも多く適切な治療を受けられないこともあるとのことです。
初期段階では予防としての「エクオール」の摂取について教えていただきました。
また関節が変形してしまった場合のテーピングに、高岡市の能作さんの「へパーデンリング」が有効とのことです。錫でできているため水仕事が多い女性にも使いやすいです。写真で見ましたが、指輪のようでおしゃれでもありました。

手の外科専門医でもある横山先生は2022年に開業されます。新しい医院で、人間ドックの「手」版=手ドックを受けることができます。
一生なんでもできる手でいるために、自分の手指の状態を確認し、予防のエクオール摂取など先生に相談しましょう。